石けん新学期

zabbon2007-01-20

手作り石けん「秋の学期」の最後の方では、何を作りたいのか、思いがいろいろとありすぎて迷走。結果、茶色い石けんの大量製造に及んでしまいました。
その後、冬の冷たい空気で、のぼせた頭を冷やしましたので、再開しました。
今回の追求テーマは「香り」です。
香りに目をつけたのは、友人・知人の皆様からの感想で多かったのが「香り」だったから、というのが、まず、あります。
特に好評だったのが、ラベンダー。「好きな北海道を思い出す」とか、「使ってて気持ちが安らぐ」とか、嬉しい反響が次々と。
やっぱ、使った時に、いい香りが漂ってこその石けん。なので、これまで、「つけたし程度」扱いだった「香り」をちゃんとしようと思いました。
でも、それだけではなく、手作り石けんで使う香りの代表格であるエッセンシャルオイルを、きちんと知っておこうと思ったのが、一番の理由です。
エッセンシャルオイルは、アロマテラピーで使われることが多いのですが、そこで使う量はとてもささやかで、お風呂に入れる時でさえ5〜6滴(0.3ml)くらいですし、通常の使用量は、2〜3滴、という風に大切に使うものです。
なのに、手作り石けんで使う量と来たら…!
香りに無頓着だった、これまでのzabbon作の石けんですら、毎回、70〜100滴(3.5ml〜5ml)は使っています。お風呂で考えると10回分、室内の芳香テラピーで考えると、優にその倍は楽しめる量です。
でも、これまでの経験値によると、石けんに入れて香らせるには足りないのです。
前に作った、ローズの香りのマルセイユ1号など、ローズのエッセンシャルオイルを90滴使っても、ほとんど香りが残っていない状況。そこで、あらためて、前田京子さんや、taoさんの本を読み直してみたら、単位が違うことを発見。
前田さんは100滴滴(5ml)単位で、taoさんは、なんと「小さじ」単位でレシピを表記しており、使う量は、200滴前後(小さじ2杯)です。 zabbonのこれまでの使用量の倍以上です。でも、ネットショップで売っているような香り高い石けんにするには、これだけの量が必要なんだと思います。
それはわかりますが、その反面、アロマ一滴一滴の得難さを思うと心が痛みます。
例えば、ローズのE・0(エッセンシャルオイル)を1滴作るために必要なバラは50本なんだそうです。
ってことは、abbonのマルセイユ1号では、4500本ものバラを活かしきれなかったということになるわけですが、この事実、アロマセラピストさんが聞いたら、卒倒するんじゃないかと思います。
なので、値段はともかく、犠牲になった植物たちのためにも、粛々と、かつ、真摯に向き合うべきではないか、と思いが至り、これからは、エッセンシャルオイルについて、少しは勉強しようと思ったのです。
そうそう、アロマといえば、もう一つ、別の分野があります。
これは、どちらかといえば、好き&得意領域の「アルコール系」です。
世の中、香りを楽しむといえば、アロマばかりではなく、お酒の世界もなかなかのものがあります。ワインなどはソムリエという専門家がいるくらいですし、日本酒、焼酎、モルトウィスキー、ブランデー、リキュール、ウォッカ等々、目にも鼻にもまばゆい、めくるめく世界が広がっています。
ここに目をつけずして何としようぞ。
…と、ここまで書いて、長くなってしまったことに気がついたので、写真のざぼん1号については、今度書きます。
これからも、作りたいのがたくさんあって楽しみです。