東京マラソン

久しぶりの大雨。
あまり寒くなかったですし、花粉症患者にとっては、ありがたく、やさしい雨です。
だけど、東京マラソンを走り抜けた3万人にとっては、必ずしもそうではなかったんじゃないかと思います。今日は、出かけたついでに日本橋のコースの様子をチラ視しましたが、ビニールカッパを着込んでの走りは辛そうでした。
ただでさえ辛いのに、雨がふるなんて…、と思うのはシロウトのあさはかな見方であり、マラソンやジョギングをする人に聞いてみると、「あれはクセになる」爽快感なんだそうです。
もちろん、走っている時の辛さは、それなりにあるようなのですが、完走後の達成感を一度味わうと、やめられなくなるとか。
きくところによると、人間の脳は、マラソンのような苦しい状況に肉体を追い込むと、日常生活では得られない高揚感や爽快感が得られる脳内物質が分泌するんだそうです。俗に、脳内麻薬とか、脳内モルヒネと言われることもある物質です。
確かに、走りのリズムを一定に保ち、足や腕から伝わってくる振動に耳を傾けながら走ると、真っ暗な異空間を走っているような不思議な錯覚にとらわれることがあります。でも、それって、zabbonにとっては、常に、呼吸や身体の苦しさと隣り合わせのものであり、間違っても、高揚感とか幸福感とか、といった類のものに昇華することはなかったです。
けど、高校時代の陸上部の友人の中には、マラソン好きのまま大人になり、10キロマラソンやフルマラソンに挑戦し続け、人によっては、青梅ばかりか、ホノルルマラソンにまで参加する人がいます。
走ることで脳内モルヒネを出すに至るには、ある境界線を越える必要があるのかもしれませんし、それには、練習の積み重ねあるのみ、なのかも。
ただただ、すごいなぁ〜と思うのみ。