ざぼん1号 Ver2

そういえば、忘れてました。
例のロールケーキ石けんを作る前、石けんを作ってたんです。ざぼん1号(Ver2)、前作の改良品です。
ざぼん1号は、初めてアルコール(グランマニエ)を添加した記念碑的石けんです。少し、グランマニエで着色されたらしく若干、普通の赤パーム石けんよりも茶系が強い、まったりしたイメージのができました。
しかし、誤算もありました。 さわやかさに欠けるのです。
絶妙なのバランス…という言い方もありますが、その一方で「生臭い」という家族による辛口コメントも。「そりゃ、ひどい」と思いつつ、zabbon自身も「3月のミカン箱」などという表現がついつい出てしまったこともありました。
念のため、誤解されないように付け加えれば、ミカン箱的要素がないわけではありませんが、好みの差の範疇にとどまるクセと言えましょう。(もう、よそ様に差し上げてしまったので、今更、くそみそに言えないというウワサも…)
とはいえ、もう少し、バランスを調整したざぼん1号を作りたいなぁ、と思ったので、改良品制作に取り組みます。
改良ポイントは、グランマニエ。その他の材料には、一切、変更を加えません。
グランマニエの使用量を減らし、煮切る割合を上げてみるのです。こんなふうに。
 改良前のグランマニエ→100gを70gまでに煮切る
 改良後のグランマニエ→ 50gを25gまでに煮切る

アルコール量を減らしたのには、もう一つ、理由が。Ver1作成時、トレースが出た後(=型入れ直前)に、グランマニエ濃縮液を投入したとたん、急に生地が堅くなってしまったのですが、この現象、おそらく、アルコールの作用なんではないかとにらみました。
この点も加味して、グランマニエ全体量を減らしたところ、やはり、トレースが急激に堅くなるようなことはなかったです。やっぱり、アルコールのとりすぎはよくない、ということがわかりました。人間も石けんも同じです。

で、これが、ざぼん1号Ver1とVer2です。

 
ざぼん1号(Ver1)  



ざぼん1号(Ver2)

記憶の中のVer1よりも、このVer2の方がオレンジ色が薄いような気がしていましたが、こうして並べてみると、そうでもないことに気がつきました。
色の違いというよりも、マット感の有無のようなので、若干の色の差は、ジェル化したかどうか、の違いのようです。
で、香りの方も、かなり狙ったところと着地点が近いようでした。zabbon的には、もう少しグランマニエの豊饒感を引き出したかったので、次回、作る時は、お酒の量を60gに増やしてみようかなぁ、などと考えています。
とりあえず、改良品製作は一歩前進のようです。

さて、この石けん、実は、双子の石けんです。
総量1700g弱の石けん生地を2つに分けて作ったものの1つです。
もう一つは、ざぼん7号「オレンジシナモンマーブル石けん」(写真奥側)です。
2つ並べると、結構、迫力。充実感。