ざぼん10号 レモンメンソール石けん

zabbon2007-05-30

引き続き、色実験。
今度は、赤パームオイルの濃度と色合いの研究です。
赤パームを使うと、黄色〜オレンジ色の石けんを作ることができます。 でも、どのくらいの赤パームを混ぜれば、黄色になったり、はたまたオレンジ色になったりするのかが、今ひとつ、わからなので、今回は、黄色い石けんを目指して制作。

で、各オイルの割合です。
前に作った、ざぼん1号は、きれいなオレンジ色に仕上がったので、これに手を加えることを思いつきました。 ざぼん1号のレシピは、こんな感じ。

  オリーブオイル  70%(400g)
  ココナツオイル  18%(100g)
  パームオイル   11%( 60g)
  シアバター     2%( 10g)

こんな風に、パームオイルを10%程度入れると、こういうオレンジ色になります。 ジェル化しないとマットなオレンジに、ジェル化すればビビッドなオレンジになりますが、どっちにしてもきれいなオレンジ色にできあがります。

  <ざぼん1号 ver2の図>


で、今回は、黄色を作るため、レシピの割合を変えてみます。こんな風に、です。

  ピュア   70%(400g)
  ココナツオイル    18%(100g)
  パームオイル(白)   7%(40g)
  パームオイル(赤)   4%(20g)
  シアバター       2%(10g)

ポイントは、赤パームの割合を、約10%→4%弱にダウンさせたこと。 ほぼ半量に減らしました。
苛性ソーダ水を加える前のオイルの色は、冒頭の写真の通りです。

この石けんの模様ですが、コンフェ入りの四角い石けんにしたかったので、1個余っていたざぼん5号を使用。 この石けんは、ミントとラベンダーの香りがいい匂いの石けんで、贈答用オフィシャルネームは「北海道アロマ石けん」といいます。
色合いも茶系だから黄色にマッチするし、これをコンフェにすると石けん生地の分量が増えるため、牛乳パックで真四角の石けんを作れるのもありがたいところ。 話はそれますが、牛乳パックで作る石けんのいいところは、素朴な四角形にできあがるところではないかと思います。 無器用な温かさが好きです。
そして、ざぼん5号を見つけたその傍らに、いつかシャンプーにでもしようと片隅においてあった白い石けんの切片も出てきたので、これもついでにコンフェに追加。
なので、黄色・茶色・白の三色のカラフル石けんが完成!


狙い通りの黄色の石けんができました。
パームオイルを半分以下に減らせば、このくらいの黄色になるんだなぁ、と発見&納得。
そういえば、この前のウルトラマリン色実験もそうだったけど、材料の分量を半量にしないと、一目で分かるような色の差が作り出せないみたいです。 そっか。うん。
コンフェはよく見ると、茶色に濃淡がありますが、濃い方はお茶で、薄い方はローズヒップティで色づけしたものです。 だから、正確に言うと4色の石けんということになります。


あと、香りは、レモンオイルとペパーミントのエッセンシャルオイルとミントクリスタル。
ミントクリスタルって夏用石けんにいいっていうから、使ってみたけど、本当にそう。すごくいい香り! 
ミントで出来た柵の隙間を、レモンがくぐり昇るように香ってくる感じ。 太いミントと細いレモンのしましま模様のの香りです。
一応、贈答用として作ったのですが、これだったら、人様に差し上げられます。 
点数にすると、85点。 
80点以上が合格ラインで、+5点の付加価値があるという点数付けです。 (つまり、100点満点から15点減点、という意味の採点ではない、ということをいいたいのです)
それにしても、最近、失敗らしい失敗をしていません。 
面白くはないけれど、決して悪いことではありません。

追記(7/22) この石けんのオフィシャル名は、「モンメンソール石けん」としました。 夏らしいさわやかさを表現できているかな?などと自画自賛。