創作チキンスープ

zabbon2007-06-04

昨日、鮎を@150円で買ったスーパーで、5個束で100円のカブを見つけました。 緑色した立派な葉っぱを蓄えている嵩高くて見栄えのするカブです。 見るからにお買い得。 カブを使ったメニューは全く考えていなかったのですが、即、買い物かごへ−。 
この立派なカブを使って何を作ろうかと考え、前に買って冷凍庫で凍らせておいた、フライドチキンと一緒に、チキンスープにすることを思いつきました。 チキンは骨付き。だから、ダシもちゃんととれるはず。 ついでに白いブナピーにも仲間に入ってもらいます。
当初はトマト味のミネストローネ風にしようかと思いましたが、カブとブナピーの白さを見て塩味に変更。 やはり、食材達の持って生まれた色を活かすのも、料理人の責務です。
ガーリックオイルを作り、そこにカブとブナピーを放り込んで、よく炒めてから水を加えます。 ひと煮立ちしてからフライドチキンを投入。 塩コショウ、唐辛子を入れてコトコト煮ます。 あ、そうそう、隠し味にホンのひとかけほどウェイパーもいれちゃいました。 人間に例えれば、ひいひい婆さんが中国人のイタリア人といったところでしょうか。
そして、手元に残ったのはカブの葉っぱ。結構なボリュームです。これをなんとかしないテはありません。 でも、そのままスープに投入すると、色が美しく仕上がりません。 
そこで、考えた方法が「炒」です。
3センチくらいに切って、フライパンで塩コショウで炒めます。この油と塩が色止めの役を果たしてくれるにちがいありません。
そして、スープ皿にスープを注いだ後、このカブの葉っぱ炒めをのせて完成。
カブの葉っぱは、狙い通りに食欲をそそる緑色。 うん、上出来。
食べてみると、カブって、こんなにハーブ系な味と香りだったけ?っていう意外性に富んでます。 そういえば、小さい頃、カブはあまり好きではなかったっけ。何やら青臭いような、味が薄いような…。 でも、今はこれがとてもおいしく感じます。 個性溢れる中、チキンのダシがしみ込んで、いくらでもお腹に入ってしまいそう。 ブナピーも負けずにいい味出してます。
チキンはチキンで、ふっくら柔らかくホロリと骨から外れます。 鮎とちがって、さすがにチキンの骨は食べませんが、しかし、軟骨はしっかり頂きます。ちょっと透明でコリコリして、これまた美味。そして、嬉しいことにコラーゲンもたっぷり。
うーん、骨周りには美容と健康に役立つ成分が満載じゃないの! すごいかも、とあらためて感心。
この料理、特に何かレシピがあったわけじゃないけど、衝動買いしたカブがインスピレーションを与えてくれた、直感勝負の大当たり一番、でした。