ざぼん14号 材料寄せ集め石けん

zabbon2007-07-21

今期の石けん作りもそろそろ潮時、と思った頃、手元には、2色のコンフェ用のハートが残っていました。 
このコンフェのうち、オレンジの方は、ロールケーキ石けんを作った時の、もう一つの黄色い方は、5月30日にレモンメンソール石けんを作った時の余った石けん生地で作ったものです。 この黄色は、オレンジの石けん製作用の赤パームの割合を5〜6割減らせばできます。
最初は、この2本、夏を越させて秋の再開で使ってもいいかな、と思ったのですが、ちょうど冷蔵庫に中途半端に残っているオリーブオイルがあったし、メンソールクリスタルも1個分の分量が残っていたので、気候・天候が石けん作りにふさわしくないと思いつつ、スースーする石けんへの要望も受けていたので、意を決して制作にとりかかりました。(これを作った時には、これともう一つ、キャスティール石けんも作ってて、そっちが最後の1個です。)

中途半端に余った材料を寄せ集めて使ったので、いつものレシピとちょっとちがいます。こんな感じ。
 オリーブオイル 255g(65%)
 ココナツオイル    85g(22%)
 パームオイル     45g(11%)
 パームオイル(赤)  5g( 1%)
 シアバター      5g( 1%)

オリーブオイルが少ないかわりに、ココナツとパームオイルが多いので、比較的、泡立ちや泡の持ちがいい石けんにできあがるはずです。 それから、
  香り付け→メンソールクリスタルを10gくらいと、オレンジのエッセンシャルオイルを大さじ1。
  色づけ →「赤パームの黄色+ウルトラマリン」 で緑色

という風に、作ることにしました。
石けん生地の温度は、色を鮮やかに出したかったので45℃に保つようにしましたが、いつの間にやら50℃に上がってしまってて、ちょっと慌ててしまいました。 保温のための湯煎はいつも通りだったのですが、気温が高くなっていた分、影響も大きかったみたいです。 
でも、災い転じて福となす。 この温度上昇が、メンソールクリスタルの投入に幸いしました。 メンソールは、生地にトレースが出てから入れたのですが、生地の中で溶けて混ざるまでの間、物質としての性質上、気化熱を多く必要とするらしく、石けん生地の温度がぐんぐん下がり、結局、38℃くらいになってしまいました。 「これは大変」と思って、少しばかり温めて45℃に戻してから型入れしたのですが、もし、いつも通りの温度設定だったら、もうちょっとパニックしてたかも。
そうそう、型入れは、コンフェの位置決めがバッチリ決まるように、牛乳パックを縦に使ってみましたが、これもまた正解。こんなにかわいくコンフェが浮き出た石けんができました。

ハートのオレンジ色が、なぜか二層になっていますが、なかなかかわいいものができました。 
そういえば、プリングルスの筒もそうなんですが、型を縦に使うと、空気に触れる面がないため、ソーダ灰に悩まされなくて、とてもいいです。 保温と型出しの厄介さというマイナス面がありますが、何らかの方法で解決しようと思います。
いずれにしても、我ながら満足。 点数は85点。 マイナスポイントは、オレンジのコンフェの色合いと、型出しの時につけてしまった細かなたくさんのキズです。今後のブラッシュアップにつなげるために、自分には厳しくしようと思います。
この石けんのオフィシャルネームは、「メロンハート・メンソール石けん」としました。これもまた、スースーする夏用石けんです。