ざぼん11号のリベンジ実験

夏は石けん作りをしないことに決めていましたが、(1) ココナツオイルとパームオイルの残っているのがもったいない、(2) 作り方のカンどころを思い出す、(3) 新しく買ったビートパウダーの色がどんなもんだか見てみたい、そして、(4) ざぼん11号のリベンジの手がかりをつかむ、という4つの理由により、酷暑の最中(昨日までの暑さは「夏日」なんだとか。)、石けん作りに臨みました。
で、リベンジの手がかりをつかみたい「ざぼん11号」とは、こんな作り方をした、こんな石けんです。
   
色を分けるために、プリングルスの容器に、蛇腹折りの間仕切りを差し込んでいますが、これを引き抜くタイミングがまずかったため、一部を残して崩壊、たったの2個しかできなかったものです(詳細は、こちらをご覧下さい)。 この時は、型入れから引き抜くまで、3時間ほどおいていましたが、これがまずかったんだと思います。 なので、今回は同じ条件の石けん生地を2つ用意し、時間による状態の変化を観察、最適時間をそこから推定する、という実験をしてみました。
実験の条件や材料はこんな感じ。
 気温32℃/湿度60%(←とても石けん作りに適しているとは思えない環境です)
 材料:ココナツオイル57%、パームオイル43%、苛性ソーダ103g、(色)ビートパウダー、(香)なし。
 鹸化率:95%(季節が悪いので、スーパーファットをいつもより少なめに設定)
 間仕切りを引き抜く時間:(1個目)型入れ後20分、 (2個目)型入れ後2時間
 その他:間仕切りにグリセリンを塗りました。

…で、どうなったかというと、
(1個目)の型入れ後20分の方は、間仕切りが魔法のようにスルリと抜け、あっけないくらいでした。
生地を見るとなんとなく透き通っています。なぁるほど。これがジェル化というものらしいです。 
しかし、10分後、再び覗いてみると、なんと生地が間仕切りがあったところから盛り上がり、今にも爆発しそうになっているではありませんか。 しかし、なすすべがありませんので放っておきます。ちなみに、型入れ後3時間経った今でも、同じ状態です。

一方、(2個目)の方はどうだったかというと、なんと間仕切りを取り除くことができませんでした。 白っぽくなった生地が間仕切りをガッチリつかんで、放さないのです。床において、膝で押さえて両手で引き抜こうとしたけどダメでした。きっとジェル化タイムが終わってしまったせいなんだと思います。 なので、潔くあきらめ、そのままにしてあります。 実験なんだもの。気楽なもんです。
で、膝で挟んだ時に、石けん生地がだいぶ熱いことに気づいたので、実験ついでに温度を測ってみたら54℃ありました。 こんなに熱を発して、頑張って石けんに変身しようとしているんだなぁと思うと感慨深いです。
それから、注目のビートパウダーの色ですが、残念ながら、生地に投入したら茶色くなってしまいました。あんなにきれいなマゼンタ色だったのに(涙)。お茶もそうですが、食品素材の着色料はアルカリに弱く、そして、茶色くなる傾向があるような気がします。(例外もあるかも知れませんが)。 でも、色については、型出しするまでわからないのが常なので、明日まで待ってみることにします。
で、実験結果です
 間仕切りにはグリセリンを塗ること。
 間仕切りは、型入れ後、1時間以内(気温が高い時は30分後くらい)に取り除くこと。

上から見た時に、生地が透き通っている時=ジェル化中の時が頃合いなのかと思われます、というのが、今後の手がかりとして得られた、本実験の結論でしょうか。
それにしても、暑かった〜。途中で頭がクラクラしてボーッとすることたびたび。何かしようとするんですが、途中までやって、ハタ、と、何をしようとしていたか忘れてしまう、なんてことが何度も。なので、いつもよりも時間がかかってしまいました。やっぱ、こういう意味でも、夏は石けん作りには不向きです。
その間、ベランダにきじばとご夫妻がやってきましたが、やっぱり暑そうでした。鳥も暑いようです。