きじばとの避暑

先週末の思いもかけない涼しさには、久しぶりに人間らしい気持ちをとりもどしました。 また、気のせいでしょうか、今週にはいってからの暑さは、従来のニッポンの夏。 暑いけど、でも、爽やかという形容を(zabbon的には)許せる暑さ。 熱風の中にも一筋の涼風が流れているのを感じます。温帯地域の夏は、最後の一線がやさしいのです。
そして、やっぱり、8月前半のあの暑さは赤道直下クラスでした。
この写真はその頃のうちのきじばとの姿。
ベランダに続くドアを開いているのですが、その上側が止まり木に都合がいいのと、日陰に涼を求めて止まっています。 きじばとも暑さを感じるらしく、8月前半はずっと、口を開けて、のどのあたりをプルプルふるわせています。なんでそんなことをするのかわかりませんが、たぶん、こうやって放熱してるんじゃないかと思います。
で、あまりにも暑そうなので、「かわいそうに、」と家族が、水入れに氷で冷やした冷たい水を入れてあげました。その後、到着したきじばと。しかし、水には見向きもせず、つつくのはエサばかり。 遠巻きに、「暑いでしょ。冷たい水で涼んではいかが?」とか、「のどが渇いているでしょ。のみませんか?」などと語りかけますが、水には興味を示しません。 そして、ひたすら粟玉攻略。 結局、水は一滴も飲まず、飛び去ってしまいました。 ベランダには、哀れ、ぬるくなりつつある水が残されるばかり…。 
かと思えば、すずめ用に用意した水浴びの器で水浴びをして、そこら辺一体を水しぶきや羽毛で散らかしちゃったんだとか…(zabbonは留守中だったので、その珍しい光景を見られなくて残念でした)。 
野鳥の心をつかむのは、ひとかたならない苦労です。
で、このきじばと夫婦ですが、どうやら、最近、子育てのワンクルーを終えたようで、のびのびと2人で遊びに来たり、例のハト笛を誇らしげに鳴らしたりしています。 そうそう、最近、どっちがだんなさんで、どっちが奥さんだかわかるようになりました。 この写真だと、手前がダンナさん、奥が奥さん(ダジャレになってしもうた)だと思います。たぶん。