朝摘みバジル

zabbon2007-09-03

今日から9月。夏休みを終えたブルーな学生達がたくさん電車に乗っています。そうそう、こと夏休み明けの初登校ってどよ〜んってするもの。このまま誰も知らないどこかに逃げ出したくなっているはず。 そんな抱えきれないほどのヘビーな気持ちを抱え、辛抱強く学校に向かう善男善女の学生諸君の気持ちを悼みつつ、今朝は出勤致しました。
で、月曜日の朝から珍しくマジメに仕事をしていると、隣の部の友人がやってきて「zabbonさん」といいます。「あら、おはようございます」とzabbon。「これね、朝摘みバジルバジルなんだけど、お約束通りお持ちしたので、よかったら召し上がって。」と伊勢丹の小さい紙袋を渡してくれます。 「あらまぁ!この前、ベランダで育ててるって話していたバジル?わぁ、うれしい! いいの?」「ええ、どうぞ。」 という感じで、バジルを頂きました。
彼女は、ベランダにローズマリーとバジルを植えて育てていて、今まさにバジルがスクスクワサワサ伸び盛りで、たいへんな騒ぎなんだそうです。「でもね、とっても便利なのよ〜。ローズマリーはムニエルを焼く時にちょっとばかり、一緒に焼くといい香りが移るし、バジルは生でも火を通してもおいしいし。」とご自慢の自家菜園の話がはずみます。 そして、このバジル、苗をお店で買ったのではなく、種から育てたんだそうです。卵のパッケージに土を入れて、ちっちゃい種をまいて、芽が出たら植木鉢に植え替えて…。まるで稲作のような手のかけようです。 
なので、このバジル、米の八十八に及ばずども遠からじの手間ひまがかかっているのです。すごい。
で、これを使って何を作るか、と頭をひねります。 バジルといえば、トマトとモッツァレラチーズと一緒にして、オリーブオイルを仕上げにかけて頂く、あのイタリアン美味な料理がうかびますが、あいにくウチにはモッツァレラチーズなるものはありません。 かといって、モッツァレラチーズのようなおしゃれな食品を扱っているスーパーは手近にありません。
そこで閃いたのが、チーズの替わりに木綿豆腐を使う手段。木綿豆腐ならコンビニに、トマトなら冷蔵庫にありますもの。
木綿豆腐の水気をよく切って、トマトと同じ大きさにきりわけたら、こんな風に盛りつけます。 そして、これに、塩とコショウを目分量でてきとうにふりかけ、最後にオリーブオイルをタラタラ〜とかけて、できあがり。
おお、見た感じ、これはもうモッツァレラチーズとトマトとバジルのなんとやらそのものです。 それに、とってもきれい! 赤と白と緑。イタリアの色彩(但し、白は豆腐)。でも、お豆腐もチーズに負けずにおいしいことは請け合います。とにかくおいしいです。
しかし、ことのほか際立ったのはバジル。
さすが朝摘みです。香り高さが全然違います。頭の奥にまっすぐに届く、さわやかなんだけど、おいしそうな香り。 バジルは精油部門のみならず、食べ物部門でも大活躍していますが、その一見、相反する両方の香りを兼ね備えて調和しているバジルの一番すごい部分が、ものすごーく栄えています。たぶん新鮮だからでしょう。バジルの中のバジルを頂きました。
お陰様で、おいしくてオシャレな月曜日の晩ごはんになりました。ごちそうさまでした〜!