「きじばと」と「どばと」

zabbon2007-09-19

うちのベランダに、かれこれ2年越しできじばとのご夫妻が遊びに来ていることは、つらつらと問わず語りして参りましたが、誠に愛おしいものでございます。 先日の台風9号(フィートウ)の時や、その数日後の夜中に雷鳴がとどろいた時など、どこかで、ジッと息を潜めて耐えているふたりの姿を思い描いては、胸が張り裂けんばかりの心配と共に、神様に「どうか、あのふたりをお守り下さい」などと、きじばとのために祈ったりなど致しましたが、その甲斐あって、翌朝、ベランダに2羽の無事の姿を目にした時など、胸をなで下ろさんばかりでした。
   



しかし、世の中のハトは、きじばとばかりではありません。 ドバトという別の種類のハトもおり、実は、zabbonはその子達も大好きです。 ドバトは、昔、カワラバトと言われた種類のハトですが、現在の公園にたむろしているドバトは、たいがいが伝書鳩が逃げだし、自由を謳歌している方々なんだそうです。 そして、きじばとは野鳥に分類されますが、このドバトさんたちは家禽と類なんだそうです。
両者の違いも顕著で、きじばとは男子も女子も同じ模様。ぶどう色のお腹と首もとのシマシマがかわいいけど、どばとは、濃い灰色、薄い灰色、茶色に白といろんな色や模様の子がいます。こんな感じです。
これは、良く目にする公園で群れてるどばと達ですが、同じ群れのどばとは似た模様をしていることが多いように思われます。 そして、どばとは、こんな風に群れるのがすきだけど、きじばとはあまり群れることはありません。時々、10羽程度の群れを見ることがありますが、基本は孤高の野鳥。 つがいで行動、が基本パターン。心を許すパートナーは常にひとりだけ、というのがきじばとのライフスタイルのようです。
だから、きじばとがベランダに来ることがあったとしても、いまだかつて、2羽以上に増えることはこれまでなかったです。一度、3羽目が来たことがありましたが、大げんかの末、強い方が居残りました。


しかし、ドバトは全く違ってます。
ある日、1羽が、つい、とやってきます。人なつこいしぐさ、愛くるしい瞳で住人を魅了し、エサをねだります。それにつられてかわいがってしまった瞬間、彼(女)に好かれて信頼を寄せられてしまうんです。 それだけならいいんですけど、あろうことに、どばとは群れるのが大好き。「みんなで一緒に生きようね!」というのが彼らの基本スタンス。 揚げ句、自らの愛すべきお友達を連れて、近日中に再訪問は確実。そして、友達の友達は皆友達…ってことで、どんどんどんどん増えていくんです。
こうして、以前、住んでいた集合住宅のベランダはハトの楽園となりました。 同じ階の隣人が、どばとを愛でエサをたくさんあげたんです。 そんなこんなで、夜明け頃、ベランダでドバトがグルッポ〜、グルッポ〜、という声で目が覚めるのです。網戸越しに外を見ると、そこには20羽以上のハト達が大にぎわい。 このままじゃ、ハト屋敷になってしまうと思った矢先、他の住民→大家さん経由で、当該隣人に苦情が伝わり、エサの大盤振る舞いは突如として中止、結果、どばとの数も減りました。 が、完全にいなくなったわけではなく、常に1〜3羽くらいのご訪問を受けることに…。
こんなこともあり、大変苦労しましたので、現在のzabbon宅に時々やってくるどばとには、ものすごーく脅かして追い払ってます。 向こうにもこちらの感情はわかるらしく、こうすると嫌ってくれます。でも、その分、公園でかわいがってます。(本人には、先日追い払った人と同じ人物とはわからないようです。尤も、こっちにも先日追い払ったはとかどうかは、全くわかりませんが。)
それにしても、
   
この子達って、よくみると個性的でかわいいなぁって思います。
でも、エサはあげないからね。うちに来てくれなくてもいいからね。来るんだったら1人でおいでね。でも、お友達を連れて来ちゃうんだろうね。それが、「平和の使徒」と言われる由縁だものね。