ざぼん19号 スィートオレンジ石けん

zabbon2007-10-28

この前作ったオレンジ色の石けんの完成図がこれ。
保温中は絶対ダメ!と言われている保温箱覗きの影響もなく、また、その時発見した不穏な中央のふくらみが禍根を残すこともなく、しかし、少しばかりソーダ灰をくっつけて、できあがりました。

今回は、色と香りもオレンジの石けんにしたかったので、赤いパームオイルをいつもより増やして、全体の15%(普段は10%強)にしました。 これまで作ってきたざぼんシリーズの1.5倍の赤パームが入っていることになりますが、その甲斐あって、これまでのオレンジ色の石けんに比べて、濃い色にできました。
それから、今回はちゃんと香りをつけました。計算によれば、小さじ3杯ちょっとの精油を入れ込むことができることがわかりましたので(最近、このスケールで精油を使うことに慣れてきちゃいました。我ながら恐ろしい…)、スイートオレンジ:ラベンダー:ミントを1.5:1.0:0.5で投入。 (ざぼん1号グランマニエを入れた石けんは家族の不評により却下。開発失敗作品となってしまいました)
オレンジの香りって、ラベンダーのフローラル系が加わることで、単なる食べ物の香りから、より広がりと華やかさのある香りになることがわかって感動。 でも、残念ながらミントは香ってきません。 ミントの香りを残すにはもっとたくさん投入する必要があるようです。
全体の材料はこんな感じ。
 オリーブオイル   44%
 スイートアーモンド 16%
 ココナツ      22%
 パーム       15%
 シアバター      3%

それから、アーモンドオイルの配合にも前回と変化をつけました。前回のざぼん17号と18号(←同じロッドの双子石けん)では31%の配合にしましたが、今回は約半分の16%です。 この2つを使い比べれば、配合の違いによる使用感の差が見えてくるのではないかと思います。 アーモンドオイルは高いので、コストパフォーマンスのいい割合を見つけ出したいと思ってます。 
でも、使用感の善し悪しって、一定ラインを越えると個人の好みによる善し悪しが出てくるから、どう頑張っても、誰にも彼にもにウケる性質のものができるわけではありません。まぁ、そのあたりのいい加減さやファジー感がzabbonブランドになるわけだから、このあたりは割り切りとえいや!で決めていくしかないと思います。 ああ、孤独なひとり旅…
で、実はオレンジの石けん、とても気に入ってます。 ジェル化(「石けんの結晶化」というのが正しい表現なんだそうですが)してもしなくても、きれいな色に出来ますし、オレンジのエッセンシャルオイルで、よりいっそうオレンジっぽくなりますし。材料の手に入れやすさや値段、センスの点から現在のイチオシの手作り石けんなので年末年始の贈答用に仕込みました。
去年は、たくさん失敗して、いざ贈答!という時になって困りましたが、今年はそんなことにならないように、ちゃんとしたのを早めに仕込んでおこうという算段です。 最近、ざぼん石けんへの期待の声が寄せられてるんで気をよくしてます。
そうそう、前回の18号と19号は、生地温度を45℃に設定したら、保温箱の中で爆発が起きていたようでしたが、42℃で仕込んだざぼん20号ではそんなことはありませんでした。 外気とのかねあいもあると思いますが、45℃越えはひょっとしたら、爆発現象の起爆ポイントなのかも。今後、要検証です。