ざぼん20号(オレンジシナモンマーブル)

zabbon2007-11-03

この石けん、ざぼん19号の生地に、シナモンで色つけと香り付けをした生地を使ってマーブル模様を仕込んだもので、zabbonメイドの石けんの中でもお気に入り。 
シナモンって、色もきれいな茶色だし、香りもピカイチだし、当然食品グレードの色素材だし、お安い材料だし、シナモンが好きっていう人も多いし、なので、よく使っています。 それに、オレンジとも好相性。シナモンだけのマーブルも、オレンジの生地+シナモンマーブルも、どっちもできあがりが好きなので、今や定番石けんです。
で、マーブルですが、その魅力は、同じ作り方でも、絶対に同じ模様に仕上がらない点。コントロールが効かない、じゃじゃ馬加減が、「鳴かぬなら、鳴かせてみよう…」と、チャレンジ精神をかき立ててくれます。 そこに山があるから登るのさ、という山男の気持ちとの共通点も見いだせます。
いずれにしても、これまで作ったマーブル石けん、手順は一緒なのに、いつも個性いっぱい。

前に作ったざぼん2号はこんな感じ。バニラとシナモンです。
  

そして、今回のざぼん20号のカット前の固まりはこんな感じ。
アクリルモールド(横型)から出した直後です。
相変わらず、ユウキ食品さんの甜麺醤と豆板醤のビンに助けてもらいながらの型出しです。このガラス瓶の直径が、モールドの大きさとピッタリ。いつでも台所にあるし(←エスニック好き)、型出し作業になくてはならない存在です。(この固まり、微妙にたわんでいるように見えますが、目の錯覚か?)
ざぼん2号と20号は、両方とも、地になる生地にマーブル模様を混ぜたあと、型の中央上から生地を流し込む方法で作っていますが、両方とも、左右対称の模様を描いているのが面白いところです。2号と20号の模様が異なるのは、たぶん、生地の重さやスピード、流し込む時の分量加減など条件の違いによるものと思われます。
しかも、これに加えて、流し込む生地の割合や、かき混ぜ具合と位置などなどが影響してくるわけだから、仕上がりをコントロールするのは至難の業。解析ソフトなどを使えば、ある程度の数式は導き出せるかも知れませんが、台所のハンドメイド作業なわけですから、一番の有能な相棒は、カンと経験と度胸と時の運ではないでしょうか。
マーブルとは、かくも、直感的、右脳的、インスピレーション的なもののように思われます。
そして、今回のカンと経験と度胸と時の運が作り上げた「ざぼん20号」は…
いかがなものか。
何がなんだかさっぱりわからない模様に仕上がりました。 茶色い筋の太さにムラがあるのは、かき混ぜすぎではなく、模様生地の置き方が均等ではなかったところが原因かも…と、着眼点と反省点はたくさんありますが、とにかく今後も試行錯誤は続くのであります…。
そうそう、シナモン、たっぷり使ったつもりなのに、今ひとつ香りが足らない。今度はもっとたくさん入れよう。