おでんフェスティバルの3日間

いやぁ〜、寒くなりましたのぅ〜。ホンに温かい鍋が恋しい季節となりましたのぅ…、という会話が交わされる時節を迎えた今日この頃。
…となれば、やはり迎え撃つのは、やはり「おでん」を置いて他にはありません。 なので、土曜日の晩に仕込み、翌日の日曜日→月曜日→火曜日と、3日間、zabbon宅ではおでんフェスティバルと相成りました。
土曜の晩から念入りに仕込むのは、やはり主役クラスの大根、たまご、こんにゃくの3点です。 大根をお米のとぎ汁でゆで、こんにゃくは熱湯でグラグラゆがいてあく取りをし、玉子は、かたゆで卵にしてから殻を剥く、といった手の込みよう。
通常、zabbon宅の料理といえば、「切る→煮る」「剥く→チンする」等々、二手間しかかけ(たく)ないのが信条であり、セオリーだというの、気合いが入るとやること全てが違ってくるものです。 おでんを作る時には、心が入れ替わっているのに違いありません。しかし、この期に及んでも大根の皮は剥かなかったことを、ここで白状しておきましょう。
…まぁ、そんなことはどうでもいいことです。本筋ではありません。本筋といえば、こういうこと何じゃないかと思います。
ほうら、おいしそう! ビールも一緒です、とーぜん! それにしても、おでんって、さして親戚筋でありそうで、親戚筋ではない面々が一堂に会する不思議な料理です。 特に、最近、zabbon宅のおでんのスタメンとなった「トマト」。 これって、旨味と酸味が、ほどよく汁に溶け込んで、えもいえぬ味わいを醸すわけですが、ちくわぶやボールにとっては、「なんでこやつと一緒に鍋に放り込まれにゃぁあかんのかいな?」という、理不尽な思いひとしおの具材ではないかと思われます。

ま、具材1人1人の気持ちはお構いなしに、おいしく頂いた翌日の2日目の鍋の様子が←です。初日に比べて、若干、メンバー減のさみしさが否めないので、ここはチンゲンサイを入れて、華やかさと彩りを加えることを忘れません。 こうすれば、ビタミンCも摂れるし、味に変化も生まれるので、決して侮れない方策です。 ここには映っていませんが、当然、ビールもご一緒です。


そして、最終日3日目。 最後まで残ってくれた心強いメンバー達を小鍋に移し、さらに結びシラタキと餅袋を追加して、ラストスパートに臨みます。 が、最終日はさすがにこれだけでは足りないのが現実。それを補うために青菜炒めを添えて、夕食の支度完了。 …本当のことを言えば、zabbonが家に帰ってくる前に家族がこのあたり全般を用意してくれてました。餅袋を作ったのもそうですが、この餅袋に技巧を凝らしたことを話してくれました。なんでも、お揚げにお餅1個をボッコリ入れたのではなく、4等分にしてから詰め込んだんだとか。こうするとお揚げが破れにくくなるし、お餅の間に汁がまんべんなく行き渡って、非常にジューシーな餅袋に仕上がることを計算してのことだとか。 そのクレバーな頭脳に感嘆し、乾杯し、おでんフェスティバルはフィナーレを迎えたのでありました。