大和芋の麦とろごはん

zabbon2008-01-22

週末、実家での新年の会に行ったところ、大和芋というお芋をもらいました。 山芋の一種であることは間違いないのですが、とても変な形をしています。 まるでグローブみたいです。 八百屋やスーパーでも、ここまでグローブ様の山芋はみかけたことはありません。 でも、地方の市場みたいなところでみかけたことはあるかも。珍しいんです。
母いわく、とても粘りがあるとろろ芋ができるんだとか。 
ということで、早速、麦とろろごはんを作ります。 しかし、脳内シミュレーションのようには、簡単にはいきません。 なんせ、この形だもの。皮を剥くのが大変なんです。 
諸姉諸兄ご高承の通り、zabbon宅では、野菜の皮を剥くことは、ほとんどありません。 面倒くさいし、もったいない。 「捨てれば栄養、食べればゴミ」を合い言葉に、種々野菜の皮直下の栄養は、全て摂取するといったヘルスライフを謳歌しております。
しかし、白いつや肌が魅力のとろろ芋は例外。(キッパリ)
なので、このとろろ芋ばかりは、世間一般のセオリー通り、皮を剥いてから、すり下ろすことにしたのですが、なんせこの形。手のひらに相当するところだって、皮むき器がまんべんなく当たらないし、指に当たるところは、想定外の困難さ。 指の付け根にあたる部分は、深いシワになっていて、必ずドロが潜り込んでいるのです。 大和芋の悪意を感じたのは気のせいでしょうか。 
しかたないから、各パーツを分解し、ちまちまと皮を剥いていきますが、もたもたしてると山芋の「例の」痒いのがやってくるから気が抜けません。 注意深く流水で粘液を洗い流しながら、「できるだけ手早く素早く、さっさっさと。」とつぶやきながら皮を剥きますが、どうしても、最後の小さいところが残ってしまいます。 そういうところは、しかたないので、いちいち口の中に処分していきました。 これはこれでおいしい。うん。
で、ようやくのこと、すり下ろしが完了。 これに、だし醤油を加えて、お箸でかき混ぜますが、ホント、前評判通りの粘りよう。 その昔、子供達の間で流行った「スライム」というナゾの物体を思い出しました。
そして、これを、麦ご飯にとろりとかけ、頂きマンボ〜!
もっちりとしているのに歯ごたえがあって、そのくせ喉の奥にスルリと入って行くのが、心地よくて不思議な食感。皮剥きで七難八苦したから、よけいにおいしいのかも。 あっという間に、お茶碗いっぱいの麦飯が、とろろ芋の助っ人と共に胃袋の中にすっとんでいきました。(←小泉武夫先生の表現を拝借)
ごはんのおいしさとは、おそらくきっと、素材自体の品質の高さと、料理として完成させるまでの喜怒哀楽のかけ算なのではあるまいか、と名(迷)言をひねりだし、大和芋のおいしさに感謝。 まだ、三分の一ほど残っているので、次回が楽しみです。
母上殿、大和芋はこんなふうにおいしく頂きました。 うどに続いて、ありがとう!
また、頂戴ね〜(^o^) (←いつも終わりはこればっかり。農産物系スネかじり、なのである。)