白花豆のスープ

zabbon2008-02-27

今朝未明の嵐は、前回と前々回に負けず劣らず、すさまじかったでした。 朝の4時頃、遠く広く地響きのように鳴り響く風の音。「ベランダの植木鉢を、週末の植木鉢対策のままでほったらかしておいて、よかった」などと、相も変わらずベランダの家族達を心配しつつ、風の音がとてもこわくて震えていたら、寝付けなくなってしまって、本日は寝不足気味でした。
だったら、今夜は、ばんごはんの白花豆のスープの話など書かないで、さっさと寝ちゃえばいいのに、あまりにもおいしかったから、今日の感動は今日のうちに書くことにしました。
白花豆(500g/600円)を手に入れたのは、ひと月前。何を作ろうかと考えつつ、週末、料理に取りかかりました。
最初、たっぷりのお水につけてひと晩、置いておきます。 翌日、様子を見に行ってみると、豆の表面がシワシワになってました。 それをゆでこぼします。 「ゆでこぼし」とは、「鍋に入れた豆の上から、冷たい水を注ぎ入れ、火にかけます」→「煮立ってきたら、ビックリ水を差します」→「ゆで汁ごとザルに空けます」という作業です。 これを4回行いました。 その後、すぐには使わなかったので、冷凍庫に入れて保管し、今朝ほどの出勤前の時間帯に、これでスープを仕込みました。
具材は、白花豆、セロリ(たくさん)、ブロックベーコン、たまねぎ、ニンニク、にんじん、ヤングコーン等々、冷蔵庫に中途半端に残っている野菜達です。 それらを炒めたところに、水をジャーっと入れて沸騰してきたら、ブーケガルニローリエと刻み唐辛子とコショウの粒々と塩を放り込んで、後はほったらかします。 あ、そうそう、調理道具はシャトルシェフを使いました。 火を使わなくても加熱しているのと同じ状態が数時間続くというすぐれもののお鍋。会社に行っている間も、スープを大量に作ってくれているんですから、感謝感激雨あられです。
で、寒くてしんどくて長い今日の1日をやっとのことで終えた後、この白花豆のスープに迎えられた時の嬉しさといったら! ああ、本日の苦労や疲労は、みんなこの時を、より一層の幸福感を以て迎えるためのものだったんだなぁ、などと、安堵と幸せのため息をつきます。
白花豆はすごく柔らかく煮えていたし、大量のセロリがまろやかにとんがった風味を醸しているし、ブロックベーコンのダシが全体を支えているし、塩加減はいい塩梅だし、大満足の出来具合でした。 これに「ワンカップ大関・ワイン版」のようなハラモワインという甲州産の白ワインを合わせたら、あまりにもおいしくて、グッチ裕三のように意識が遠のいてしまいそうでした。