ざぼん31号 〜ブールマンハーブティー石けん〜

ついにカレンダ−は3月をめくることになりました。 本日は、先般、「なぞの物体」としてご紹介した今を遡ること2ヶ月ほど前から始まったざぼん31号のお話です。
新年があけた頃、クリスマスにもらった「クリスマスティ」というハ−ブティを飲もうとしたところ、あまりにもバニラとシナモンとが甘すぎ、zabbonにとってはキツすぎる香りだったため「こりゃ、全部飲むだなんて、できなさそうだ」ということで、これでインフューズドオイルを作ることにしました。


ティ−バックを1個1個ほぐして、ミルで細かくして、オリ−ブオイル一緒にボトルに詰めて準備完了。 油の香りを嗅いでみると、早くもバニラとシナモンの甘い香りが漂ってきます。 しめしめ、これはうまくいきそうだ。
ちなみに、このハ−ブティは、「ブル−マンハ−ブティ」という、スイスのブル−マン夫妻がオリジナルブレンドとして考案したんだそうです。ノンカフェインなので身体にやさしく、香料や着色料は使用していないクオリティーの高いハーブティーとのこと。 (ネット販売しているサイトもありますが、ある種、この記事は悪口なのでリンクを貼るのはやめておきます。)
で、ざぼん31号のハイライトシ−ンは、インフューズドオイルの搾り取り(漉し取り)です。 これまで、やり方が甘かったため、大切な油をたくさん、インフュ−ズ素材に持っていかれてしまってましたが、これをなんとか取り返そうというわけです。
ボトルの中の油は、油とハ−ブティの粉の2層に分かれていますが、まず、上澄み部分の漉し取りです。漉し取りには、コ−ヒ−フィルタ−用のホルダ−を使いました。 ここまでは、これまで通りです。但し、今回はツ−ルが違います。
これまでは、こういうのを使っていました。一見、普通のホルダ−ですが、底の部分が「ない」のがポイントです。 ここは、zabbonが自分で、焼いた釘を当てながら、溶かし切りました。油をドロップするのに不要かつ邪魔な部分だと思ったからです。これはこれで、使い心地は上々でした。 いつ、ざぼんに載せようかとタイミングを狙っていましたが、なぜか載せそこなっていましたので、今回、本邦初登場です。
でも、かわいそうに、この逸品もお蔵入りとなってしまいました。

なぜなら、←この度、こういうのを見つけたからです。
底の部分が丸く穴の開いているタイプのホルダ−です。これだとzabbonが作ったのよりも穴が大きく開いているので、より使いやすそうです。
なので、480円と、コ−ヒ−フィルタ−のホルダ−としては、高かったのですが購入。

そして、これがセットアップしたところです。 インフュ−ズオイルの上澄みを漉し取りの最重要ポイントは、なんといっても「安定性」の一言に尽きるのではないかと思われます。 (つまり、何度も痛い思いをしてきたワケです)。 堅めのボ−ル紙に、ホルダ−下部の両サイドをはさみ、見てくれなど気にせずガムテ−プでガッチリと固定します。こうすれば安心。 もう、ひっくり返ることはありません。狙い通り、効率的に上澄み部分の漉し取り完了。

次が懸案の「澱」にあたるミルしたブールマンハーブティーに吸われている油の奪回です。 
ここは、原始的かつ、パワ−ゲ−ムで臨みました。 薄くて丈夫な布に「澱」のところを入れ、両端を持ってぞうきんのようにギュウギュウ絞るのです。(あ、この写真は、シャッタ−を押してくれる手がない時だったので、絞り方が甘いですが)
布は厚すぎると油が搾り取れないし、薄すぎると澱も一緒に出てきてしまうので、ちょうどいいのを選ぶ必要があります。zabbonは、調理用のダシ漉し用の木綿布を使いました。

そして、この奮闘の結果、377gのインフュ−ズオイルを手に入れることができました。もともと400gだったので、23g(5.6%)の油は取り戻せなかったことになりますが、今回はこれでヨシとします。 ちなみに、写真に写っているレモン絞り器は全く役に立ちませんでした。お上品すぎたようです。
しかし、まだまだ改善の余地はあります。工夫とパワ−を凝らしていこうと思います。


この貴重で得難い油を使ってできた石けんがこれです。 
チョコレ−トちんすこうが入っていた筒型パッケ−ジで作りったせいで、薄紙が残ってしまうといった些細なアクシデントに見舞われましたが、どうにかこうにかカッティングまで行き着くことができました。


お茶で作った石けんらしい、きれいなベ−ジュ色に仕上がりました。
大きな筒型なので、ケ−キっぽくカットしたところ、家族から「LASHの石けんみたい」と喜ばれました。 さらに、くっついてしまった白いソ−ダ灰についても、例の如く、ことのほか喜んでくれました。(こういう家族がいることは、ソ−パ−にとって、いいことなのか悪いことなのか、わかりません)
香りも、バニラとシナモンの甘い香りでいい匂いです。 飲用にするには甘すぎても、石けんするといい香りになるから、どうしても好みに合わないお茶類は、こうして石けん作りに使うといいってことも知りました。