ざぼん32号 ホワイトデー石けん

今年はガラにもなく、バレンタイン石けんなるものを作りました。この石けん、とてもかわいくできたなぁ〜と思っていたら、思いがけず&ありがたくもプロポーズのお話がありまして、砂ねこさんのところにお嫁入りし、たいそう幸せに暮らしています。 自らの手から生まれた石けん達の幸せな姿を見るのは何よりの幸甚というものです。
バレンタイン石けんのお嫁入りにまつわるお話はまた後日、ということで、本日は、ホワイトデー石けんです。だって、バレンタイン石けんを作ったんだもの。ホワイトデー石けんも必要でしょ!
今回のレシピはこんな感じです。
オリーブ 57%、アーモンド17%、ココナツ17%、パーム10%、シアバター3%
(香り)シナモン、スィートオレンジ
(模様)茶色いところ…シナモン、ハートのところ…赤パーム、上部の黄色のところ…バージンエキストラオリーブオイル
 鹸化率90% 水分35% 型入れ時石けん生地温度42℃ 室温18℃/湿度55%
                  2008年2月1日作成

今回のウラ話。
当初、こういうデザインを作ろうと思っていました。
シナモンのマーブルの中にオレンジのハートを浮かべ、その上に、シナモンの天井を作ってみよう! 繊細なマーブルに仕上げることができれば、きっときれいなのができるぞ〜。(想像図はあまりきれいではありませんが)
けど、たったひとつ、過ちがありました。それは、オリーブオイルをバージンエキストラにしてしまったことです。 石けん生地をグルグルかき混ぜている時に、何やらいつもよりも色が黄色っぽい ってことに気づきました。 これはまずい。せっかくのハートのオレンジ色が際立たなくなってしまう。コンフェ石けんは、コンフェが目立ってこそのもの。 このままでは、バージンエキストラにとっても、オレンジのハートコンフェにとっても、幸せな結末は得られません。 
その昔、←こういうオリーブオイルの色実験を自らしておきながら、この体たらく。
この時の実験では、この写真の通りの結果を得ていたというのに…。 
解説しますと、上の段はキャスティール石けん(オリーブ100%)、下の段はマルセイユ石けん(オリーブ72%)。 そして、向かって左側はバージンエキストラを、右側はピュアを使用して、それぞれ作っています。 
もっと直近のデータを例に挙げると、この「ざぼん28号:スギ花粉症対策石けん」の白子ちゃん。これが、ピュアオリーブオイルを使った石けんの色です。(ただし、アーモンドオイルも配合しているので、上記写真よりも白く仕上がってます。)
いずれにしても、この白色度だったら、シナモンの褐色マーブルにして、ピッタリだったんだけどなぁ…って感じです。「うーん…どうしよ…。」と悩んだ結果、デザイン変更をやむなく決意&結構。 
ごにょごにょごにょ…とあれこれした後、型入れしたのがこの図です。上にかぶせてある黄色っぽいのが、くだんのバージンエキストラで作った石けん生地です。 そして、下の茶色いところは、シナモンをたくさんいれて、濃い茶色にした部分です。
そうそう、真ん中に貼ってあるポストイットは、アクリルモールドには、コンフェを2本縦に並べて入れているのですが、その境目がわからなくならないようにつけた印です。ほとんど真ん中だから、そんなに神経質にならなくても平気なんですけど、ま、一応、念のため。
そして、こういう石けんができあがりました。

おっ、これはこれで、シナモンマーブル編よりもかわいいかも。 図らずも、バレンタイン石けんといい感じのペアリングです。 まさに日、お世話になっている方に、バレンタインとホワイトデーをペアで差し上げたのですが、いやいやいやいや…そのかわいらしかったこと! (まさしく親ばか発言ですが、)いいものをお贈りしたなぁ、と自画自賛
香りは、シナモンとオレンジです。もう、この組み合わせはzabbonの定番です。 それぞれ安価ってこともあるけど、それよりもこの香り達が好き。 単独でもいいし、合わさると絶妙な香りを醸すし。 そもそも、シナモンって、使うたびに違う香りがする気がします。 トップの甘い香りが強く残ったり、ミドルの土の香り系が軸になったり、どうしてもその法則性がわからないのですが、いつも、不思議に思います。
こういうデザイン石けんを作ると、とても楽しいものです。