いちごの季節

zabbon2008-05-09

いちごが美味しい季節になりました。昔から、いちごは5月と決まってます。 
その昔、ハウス野菜が家の食卓に並び始めた時分でさえ、いちごだけは露地物でした。 味が甘みも酸味も濃くて、形がちょっとばかりいびつで揃ってなくて、甘酸っぱい香りがさわやかで、何より、赤の濃い色そのままでも、ミルクと混ぜたピンク色でも、とてもきれい。 本来実るべき時に摘み取ったいちごって、すごくおいしいと思います。
旬のいちごはこんなに美味しいのに、でも、最近は、「いちごの旬は5月」っていう人が少なくなりました。 むしろ、「12月がいちごの季節」説の方が幅を効かせている21世紀の今日この頃。 まぁ、クリスマスケーキ需要に間に合わせて、ビニールハウスでたくさん作るから、そういう風に人々の目に映るのもわかるけど、12月のいちごは、ハッキリ言っておいしくない。 色はそこそこ及第点。けど、味と香りは、すっぱい大根みたい。 酸味を極力避けたいzabbonにとって、冬の苺には全くそそられません。 それと、寒い季節は、なぜかいちごを食べたくないのです。
けれど、その分、5月の苺には、ほぼ、毎日のように手が伸びてしまいます。 たぶん、暖かい気候に誘われて、みずみずしいものが欲しくなるからかも。 そして、この時期のいちごに外れはありません。 どれもこれもがみんなおいしい。 甘みと酸味のバランスが絶妙。 
昨夜もあまりにも美味しかったものですから、20コも食べてしまいました。(写真とは違う、もっと小さい粒のいちごですが。)。 数えながら食べ、あと2コで20コになるとわかった時、10コくらいしか食べていない家族に「あと2コ、どうしても食べたいから、ちょうだい」とお願いし、残り3コのうちの2コを頂いてしまいました。 日頃は、こんなわがままは言わないのですが(←そうとも言い切れない) 、その分、快く承諾してくれたのが嬉しく美味しかったのです。 やはり、日頃、奥ゆかしく暮らすと(←ホントか?)、思わぬ時に、報われるものです。 そして、食べ終わった後、ヘタを5行×4列に並べ、上方から俯瞰、えも言えぬ満足感に浸ったのは、いうまでもありません。
写真のいちごは、昨日のいちごがなくなった時の用心のために買ってきたもの。 完熟の色合いが「私はおいしいよ〜」と告げていました。 さっき、つまんでみましたが、熟し具合が、若干、進みすぎのきらいもありますが、甘くておいしい。 けど、酸味が少しばかり足りないかな、などと、これまた批評も楽しい。
これから2〜3週間は、この楽しみが続きます。 その次は、枇杷とかさくらんぼ。 初夏は楽しいです。