きじばと百面相

台風が来たり、3月くらいの気温の日が続いたり、などと、かなり不穏な気候が続きましたが、ようやくここ数日で、それらしい5月の気候になりました。 人間ならば、台風が来ても気温が下がっても、それなりに対応できますが、自然界の面々は、一体どうやって過ごしていたんだろう、と心配になります。
けど、今、周りを見回すと、何事もなかったかのように、樹木は薫り高い花を咲かせ、鳥はさえずり、池の鯉は泳いでいます。 なんとか皆様、しのがれたようで…
そして、我が家の一員のきじばとも然り。昨日の土曜日の午前中のこと。 久しぶりにやってきました。
でも、最近、近所の公園バトが来ることもあるので、しばらくエサやりはやめよう、と決めてました。 なので、ベランダのフィーダーには何も置いておきませんでした。そこにやってきた、このきじばと。 とてもかわいい。 「ベランダに来る鳥達にはエサをあげない」と決めたばかりにも関わらず、すっかり気が変わったので、「ごはんをあげてもいい?」と家族に聞いたら、「ダメ」の一言。 かわいそうに…。 
窓ガラスの向こうのきじばとに、「ゴメンね」とあやまります。 でも、きじばとは、まだいます。窓の向こうでじーっと待ってます。こっちを向いて。 またもや、かわいがりたくなって、「あげない?かわいいよ。ごはん、ちょうだいっていってるよ。」って聞いたら、「ダメ」。 
こんな会話を何度か繰り返した後、ついにあげてしまいました。しかも、あげたのはzabbonではなく、家族の方でした。 どこかに飛んでいってしまえば、それはそれでよかったんですけど、ずっといるんだもの。かわいさに負けてしまいました。
エサをお皿に入れてあげている間は、例の如く、離れたところまでトコトコ歩いて、遠巻きに眺めながら待ち、人間が引っ込むと、トコトコと戻ってきて、ついばみはじめます。

この後、このきじばと、2時間ほど、ここにいました。 ひなたぼっこをしたり、肩を落として置物のような座り方で景色を眺めたり、とすっかりくつろいでらっしゃいました。 しかも、まともに運動もしていないのに、エサをおかわりしました。ほしくなると、こっちを向いて、ジッと見つめるのです。そうでない時は、ベランダの外を眺めているから、明らかに狙いがわかるのです。
きじばとにもメタボがなかろうか、と心配になりました。