ざぼん36号 〜 名匠にまねぶ 〜

先日、このような すばらしくかわいい石けんを頂きました。
茶色の薄緑色のツートンカラーになっている上に、表面には、濃淡の黄色いハートがヒュルン〜!と踊っているデザイン石けんの、まさに「鑑」な石けんです。 もったいなくて今だに使うことができず、大事に保管してます。 こんなすてきな石けんを作れる砂ねこ名匠殿は、本当にすごいと思います。
なので、少しでも名匠の真似して学ぼう、と志高く、見よう見まねで作ってみました。 (とはいえ、ここで記す作り方は、あくまでも、石けんの実物の観察による推測及び、砂ねこさんのブログ記事から立てた仮説によるものであり、従って、相当の率、自己流であることを予めお断り申し上げます。)
そして、今回のレシピはこうです。
  オリーブ 30%、アーモンド18%、ゴマ油(白)18% ココナツ20%、パーム12%、シアバター2%
  (香り)ローズマリー、ラベンダー、ベルガモット
  (模様)ピンクのところ…ピンクのウルトラマリン(油に対して0.3%) 星の生地 … ブールマンハーブティ石けんの一部
    鹸化率90% 水分35% 型入れ時石けん生地温度42℃ 室温20℃/湿度50%          2008年4月13日作成

まず最初に、星形のチューブモールドで作った石けんを、だいたい7ミリくらいに薄切りにします。 そして、それを、石けんの型の底に均等にしきつめます。 
この時に、星と星の間に石けん生地がちゃんと流れ込むように適度な間隔もとるようにします。 そして、いつものように作った生地を流し込んだところを下から見た様子が、これです。 星は、形が複雑なので、後から流し込む石けん生地がムラムラになったりしないか心配でしたが、しつこくトントンと空気抜きをしたおかげで、こうして見た限りは、ちゃんとなっています。 
そうそう、最初に並べた星が動いてしまったので、お箸で微調整もしました。

そして、その後、いつも通り、保温し、2段目の生地を流し込みます。
…と、簡単に書きましたが、時間差を置いてツートンカラーに仕上げる作り方の石けんは、本当にzabbonにとっては、チャレンジブルな試みです。 しかし、名人が通られた道を忠実に辿ることこそ、手作り石けん道。 千里の道も一歩から。 少しでもきれいな石けんに近づけるための努力は惜しみません。
とはいえ、zabbonの腕の未熟さが露呈した一面も。 ソーダ灰です。 24時間後にできあがった白い石けんの上の方にうっすらとくっついてました。 これぞ迂闊と呼ばずして何と呼ぼうぞ。 石けん道とは、やはり易くはないもの。その道難し、なのであります。 が、元々の生地の色の白が、保護色の役割を果たしてくれてるので、華麗にスルーする(なかったこと・見なかった)ことにしました。
そして、二層目に取りかかります。 相変わらずピンクの石けんに執着しています。 先だっての紫芋ロールケーキ石けんの雪辱を果たさなければなりません。 とはいえ、単に少しばかり、ウルトラマリンの量を減らしただけですが。
で、どうだったかというと、
 24時間後→  
型入れ前と型入れ後とでは、こんな違いがあります。 
微妙…(もしや、連敗?) ハッキリわかったことは、ピンクのウルトラマリンは、石けんになると、色が2段階くらい濃くなるってことです。 なかなかさじ加減が難しいようです。 まぁ、この辺りは、結果を受け入れるしかありません。 出たとこ勝負なのが石けん道ですから。
そして、できあがった石けんの天地をひっくり返して、星の模様を上にすれば、できあがり。 カステラのように切った後、ずらりと並べてみました。 全体像俯瞰の図です。 
並べると、はめ絵のような星模様の完成図が見えてきますが、しかし、このうちのひと切れを、ある日突然、手に取ることになった方は、どんな感想を抱くものでしょうか。 「うーん、模様がなぜだか、中途半端に切れてる〜。全部見たい〜!」などと、思ったりしないものでしょうか。


とりあえず、完成の記念撮影。
砂ねこ名匠殿を見習って、星模様が大きく見えるように、切り方を変えたところも作り、そこをセンターにしてみました。 キャンディーズに例えると、ランちゃんです。(古いか。けど、最近のアイドルユニットを引き合いに出すと、賛否両論、話が横道にそれそうなので…)  副産物のツートンカラー石けんも収穫かも。
それから、ベージュの星模様が控えめな点が、zabbon的には高評価。 最初は目立たなくて失敗かも〜と思ったのですが、案外成功。ふふん。


とはいえ、名匠にはとてもとても及びません。 まだまだ、技術と芸術の両方のスキルアップが必要なことが、明らかになった今回のチャレンジでした。 
石けん道、まだまだ先は長くて険しい。そして、楽しい! なので、これからも頑張るぞ〜!