夏の準備 スースー石けん

今年の夏は、暑いそうです。 
なんでも、南米(←かなりアバウト)にお住まいの、夢で予言するというジョセリーノさんという人が、「今年の日本の夏は43℃を記録する」と宣したのです。 その他、鳥インフルエンザのH5N1型が流行ったり、巨大地震が日本で起こったり、などという恐ろしい未来も予言しているのですが、それはそれで置いておいて、まずは当面の驚異である今年の酷暑対策を検討する必要があろうかと思います。 
…ということで、今年も活躍してもらおうと思うのがこれ。
何やら妖しげなこの物質。 
暗黒街の危険な香りをまとう様相を呈していますが、これが夏の強い味方「メンソール・クリスタル」です。 面白がって、マクロレンズで撮影してみました。 食べてみると、すごくスッとします。(中坊の頃の兄が、気に入って常備してましたっけ。)
で、詳しいことはわからないのですが、この物体は、たぶんペパーミントに含まれるメンソールの結晶なんだろうと思います。常温では固体ですが、室温で徐々に気体になっていくんだそうです。 このように、個体から液体を経ず、直接、気体になる変化の仕方を 「昇華」といって(昨日書いた「気化」は間違い)、ナフタレンとか樟脳とか、ドライアイスなんかがそうですし、インスタントコーヒーなどのフリーズドライ製品は、この現象を利用して作られてます。  メンソールクリスタルも本日より仲間入りです。
うんちくはともかく、これを石けんに入れて作ると、超涼しいスースー石けんになります。 昨年、いくつか作りましたが、お風呂ののぼせですら、完璧に冷却する威力を持ち、そして、シロウトが使い方を誤ると体を壊しかねない危険な石けんでした。 しかし、家族を筆頭に、リピート注文がちらりほらりと、早々に舞い込んできたので、今年はたくさん作ることにしました。 みんな、例の43℃の予言を気にしているのではないかと思います。(みんな、待っててね)
そして、実はもう、今年の計画分は6月14日に全て制作完了。 約1ヶ月半の間に10バッチも作り込みました。 今、熟成中です。 いくら石けん作りが好きでも、これだけ集中して作ると、さすがに疲れが出てくるというもの。(だから、カゼをひいたかね。) こんな風に作りました。 ざぼん40号以降は、解禁前だし、まだ寒いので使ってもいません。ドキドキ…
 5月 2日   ざぼん38号、39号
 5月23日   ざぼん40号、ざぼん41号(途中まで)
 5月25日   ざぼん41号(途中から)、ざぼん42号
 5月31日   ざぼん43号、ざぼん44号
 6月 8日   ざぼん45号、ざぼん46号
 6月14日   ざぼん47号

しかも、気温や湿度のせいでしょうか、原因不明のナゾの現象・アクシデントも多々起こり、計画変更を余儀なくされたり、失敗作かもしれないのができたり、との不足の事態が毎回の如く発生。 これまでにないスリルとサスペンスに満ちあふれた石けん作りロードとなったものでした。 
「石けん作りには魔物が住む」とは、よくぞ言ったものぞ。 
とりあえず、夏前の石けん作りはこれで終了。 今後は、気温が28℃を下回る秋口まで、石けん作りはしませんが、その間の石けんネタとして、このざぼん38号〜47号までの10バッチを、つらつらとアップして行こうと思います。