ざぼん41号

ざぼん41号は、家族が「こんなのどう?作ってみて?」っていうのを作りました。 細いポテチの筒で作った石けんをコンフェにして、太いポテチの筒で作った石けんです。 
ところで、ざぼん42号(41号でもある)の時からホウロウ鍋にチェンジしていたことを書き忘れていました。
ガラスボールだと、底が丸くなっているので、バーミックスの先端が石けん生地の表面に出やすく、気泡をたくさん作ってしまうけど、底が平らなお鍋なら大丈夫。
実際、それまで悩まされていた気泡がほとんどなくなりました。 

材料はこんな感じです。(大部分を占めるざぼん40号の生地の方の配合です)
 オリーブ(33%)、ごま油(26%)、ココナツ(19%)、パーム(12%)、アーモンド(11%)、シアバター(2%)
 色)ウルトラマリン(青)
 香)ローズマリー、オレンジ、メンソールクリスタル(油に対して7%)
   鹸化率90% 水分35% 型入れ時石けん生地温度45℃(たぶん) 室温26℃/湿度73%    2008年5月23日と25日作成


ざぼん40号を仕込んだあとに、同じ生地でこれを作りました。 ウルトラマリンを使った青マーブルです。 もちろん、地になる部分にも薄い水色に着色しました。33%もオリーブオイルが入っているし、みつ豆石けんのように緑色にならないように、若干、多めにウルトラマリンを入れました。
そして、2日後、ざぼん42号と一緒に、続きの工程に取りかかります。 
←この写真は、外側の太い筒に入れる直前の青マーブル石けんです。 型出ししたてなので手袋必須。  
悠長に写真など撮っていますが、実はこの時、早すぎるトレースに焦りまくりのパニック状態。 当初予定していたハチミツ実験もここでは取りやめましたが、大正解でした。



そして、太い筒に入れた図がこれ。
ここでもわかるようにきれいな黄色をしています。 42号と同じ生地なのに、ハチミツがあるかないかが運命の分かれ道。 ああ、あれもこんな風にきれいな色に仕上がっていたはずなのに…(涙)
それに加え、トレースが進んで硬くなった生地が、うまく内側の石けんを取り囲んでくれているかなぁってことも不安。こと、青マーブル石けんは、冷凍庫から出したばかりだったから、生地の温度も下がってしまっていることだろうし…。
こりゃ、たぶん、黄色い生地がまだらにくっついてる青石けんという失敗作ができるんだじゃないかと思うと、見るのもイヤになってしまって、それから1週間も放置してしまいました。 
けど、いつまでも放っておけるわけはなく、白黒つける時が到来。 覚悟を決めて、夕食後、型出しのために冷凍庫にいれたのに、すっかり忘れてしまって、眠る直前に布団の中で思い出しました。「あ〜っ!」っと思いはしたけど、「ま、いっか」と眠ってしまいました。
そして翌朝。 芯までカチカチに凍った石けんを冷凍庫から出してから30分後、ベリベリと皮を剥いだところ、まぁ、きれいな黄色い筒型の石けんが出てきました。 時々、内側の青がうっすらと透けて見えているところもありますが、どこにもまだらや中途半端なところがなく、きれいにまんまるになってます。 型の内側のボツボツのエンボス加工がちょっとした模様になってさえいます。
ここで、カット前の黄色い筒の状態での写真がないのが残念。なんで撮らなかったんだろう…。
カットした後の様子はこんな感じです。
  
左が、熟成中の写真。こうして並べるときれい。 
右が、お披露目用の写真。 奥にあるうっすら黄色いのは、筒型の底の部分です。 
このざぼん42号、今回のスースー石けん10バッチの中で、もっとも技術的にも見た目的にもきれいに作ることができた自慢の一品です。 もし、何かの石けん大会みたいな催しがあったら、これを出品すると思います。 
…みっともないくらいの自画自賛かと思いますが、たまにはこういうのもいいかもしれません。


【おまけ】
写真を見直していたら、こんなところにざぼん41号がいました。 ざぼん40号の奥にひっそりと佇む緑色の筒(一部分しか見えませんが)がそう。 なんでここに置いていたのか、記憶が定かではありませんが、ここにいました。