ざぼん60号 ぐり茶マルセイユ

zabbon2009-04-12

静岡のお茶で「ぐり茶」というのがあり、とてもおいしいのでzabbon宅では、御用達茶として重宝していますが、このお茶を使って、石けんを作ってみたらどうだろうか…?という思いつきが湧いたので、作ってみました。
美味しいものとか、気に入ったものとかがあると、すぐに石けんにとりこんでみようという発想や行動に至るのは、不肖・ソーパー魂の現れではないかと思います。
で、ぐり茶インフューズドオイルですが、ピュアオリーブ250gに対して、1パック(5g)で仕込んだところ、あまり緑色になっていませんでした。別にケチしたつもりはなかったのですが、どうやら少し足らなかったようです。なので、他の油をいたずらに足したりせず、マルセイユにしました。
香りは、ローズマリーレモングラスを3:1にしました。レモングラスの香りは時間が経っても、案外残るし、ローズマリーは反対になくなりやすいので、このぐらいの割合がよかろうかと。
これが、苛性ソーダ水とあわせたところ。
案外、緑色をしているので、ほっほ〜♪と思い、撮影。ただ、手作り石けんの色合いは、最後の最後まで、それこそお風呂で使う段に至るまで、わからないものなので、ここで不要な期待感や失望を抱くのは、全くのムダと心得、冷静さを保ちます。 特にここ最近のzabbonの石けん研究は、その筋のストーリーものが多かったので、そういうマインドがすっかり身に付いてしまいました。そして、今回も例に漏れず緑色の石けんを作るつもりが、冒頭の型入れ直後の写真のように、普通の黄色い石けんになる兆候を見せ始めました。ああ、この1ヶ月間のインフューズは一体なんだったんだ〜! できたオイルを漉し取る手間ひまはなんだったんだ〜!と、口惜しく遺恨な思いを押し殺し、慌てず騒がず冷静沈着にふるまいます。手作り石けん界のデューク東郷と名刺に書く日も、そう遠くはないでしょう。
無軌道な変化を見せるのが手作り石けん。
このように、薄く緑色がかったきれいな黄色になりました。写真では上手に色が出ていないかも知れませんが、寒色系の涼しげな黄色です。まだ青っぽいのが残るバナナやレモンのみたいな色合いなので、控えめに香るレモングラスがぴったりです。
これまで、ローズマリーパウダーやら、サンダルウッドパウダーやらの失敗が続く中、久しぶりに日の目を見れる石けんができあがりましたので、今のところはホクホクしています。
ちゃんとしたのができるのは嬉しいものですが、しかし、解禁までのこれからの3週間も変わる可能性大なので、疑り深く注意深く見守っていきます。