夏支度 

そうこうしている間に月日は過ぎ、5月半ばを迎えました。
今年の夏は、たぶんまた暑くなるでしょう。しかも、節電15%は、ニッポン国民の義務。会社にいても、家にいても、電気を節約しなければいけないのだそうです。
ですので、例年より、ますます大切なのが、夏の定番「スースー石けん」。メンソールクリスタルを7%も仕込んだ、zabbonのお家芸と言っても過言ではない(と勝手に自分で思っている)石けんです。いつもよりも早めに、そして多めの要望を頂きましたので、連休から仕込みにかかりました。国家の存亡がかかった家庭内プロジェクトの一環です。
この石けん、どちらかと言えば、繊細さを求めないタイプの殿方からのご要望が多いので、非常に気楽に、しかも実験を兼ねて作れるのがありがたいところです。
そして、今週末にカットし、熟成行程にかかったのがこの2種類。
ココアで着色した石けん生地に、何も入れていないプレーンの石けん生地をドゥルドゥルドゥル…と流し込んで仕上げたレイヤーです。重力の力を借りたので、地球と同じに、レイヤーも丸くなりました。うん、並べてみるとなかなかかわいい。
そうそう、香りは、メンソールと合うかな、と思って、ローズマリーユーカリ、そして甘さをプラスしてラベンダーを、と計算して調合しました。…あ、でも、これを使う面々ってば、こういう繊細さを求めず、そして、評価しない輩ばかりだったっけ。
それより何より、命がけで忘れてならないのがメンソールクリスタル。前に、入れ損なったことがあるので、注意が必要です。
そして、こちらはマーブルです。グリーンがきれいです。
残ったプレーンの生地の一部に、「ケール青汁の素」を混ぜ込んで着色。これを以て、マーブルに仕上げました。おかげで、とてもきれいな緑色に発色しています。
しかし、見た目に反し、青汁の臭いとはいかがなものか。しかし、自然素材できれいな緑色になる素材と言えば、臭いをのぞけば、やはりこれが一番かと。たぶん、クロレラとかの方がいいんだろうけど、安直に、自宅にあったのでこれを使いました。
しかし、これがあまりにもその独特の臭い…もとい、香りを誇らしげに放つので、他の石けんへの影響をふまえ、やや隔離し、熟成中。熟成が終わる頃は、案外に穏やかになっているので、全然心配はしていないのです。それに「効きそう」なところがいいと思います。