もつ煮込み

zabbon2006-11-11

料理というのは、いざ食した時の実感もさることながら、実は、事前の期待感や、メニューに対する高揚感の方が、その味をひきたてるのではないかと思います。
もつ煮込み。
冬ならではの料理です。居酒屋で注文すると、間髪入れずにすぐ出てくるすぐれもの。上にこんもりとのせられているネギスライスが青々と香り、もつ煮込みの独善的な暴走をひきしめる役割を果たしています。ビール、日本酒、焼酎、パートナーを選びません。
すばらしい、料理です。
そんなもつ煮込みを自宅でも作ってみたい、という気持ちがフツフツと沸いてきたのは、いつのことでしょう。少なくとも、この前の月曜日(6日か…)には、今週末は、絶対もつ煮込みを作る!宣言していました。
そして、初めは「ふーん」といった反応を示す程度だった家族も、zabbonの意欲を聞かされる都度、気持ちが盛り上がってきたようで、すっかりその気です。プロモーション活動の重要性は、日常生活でも立証されたと言えましょう。
そして、今日の午前中、いざ、スーパーに材料の調達に。
そしたら、ありました。やっぱ、季節ものですもの。白もつのパックを2つと、ついでに、豚レバーも1パック買い求め、家で早速調理にとりかかります。
最初に、塩水でざあざあと洗い流し、その後、同じく塩水で二度ほどゆでこぼします。このとき、ショウガを入れるのを忘れてはいけません。
その後、味噌と醤油とお砂糖とみりん、そして、ネギ、ショウガ、等々、その他思いつくものを放り込んで、2時間ほど、火にかけたまま放っておきます。そうそう、豆板醤とか、コチジャンとかも入れまみましたっけ。
その間、外はものすごい大雨でした! まるでカーテン越しに、街の景色を見ているかのよう。
いよいよ実食!。非常にうまい!
二度、ゆでこぼししたため、油もほどよく抜けてスッキリ味の、居酒屋の味とは少しちがう家庭の味です。プルプルのコラーゲンたっぷりの白もつ達に、レバーのちょっとクセのある風味が加わり、そこに、ネギの鮮烈な香りが、渾然一体となって、器の中で仲良くハーモニー! 今週、ずっと思い描いていた一皿です。
今回は趣向を変えて、ガーリックトーストとワインと併せて、洋風の献立にてあつらえました。
今月号のdanchuに載っていた浜松町の「秋田屋」さんの作り方と食べ方をまねしてみたのです。さすが、ガーリックトーストとワイン、すごく合います。ちょっと新しい発見。
ああ、本物も食べてみたいなぁ。
家の外でも中でも、今年の冬の楽しみができました。
もう一つ、コラーゲンのおかげで明日のお肌もきっとプルプルにちがいない、と、これまた高まる期待。